奄美空港に定刻に到着し、早々carettaハウス(宿泊のホテル)のマイクロバスに乗り込み、先に送ったクーラー釣道具と共に港へ直行する、飛行機から見下ろした海の様子は、非常に穏やかのように見えたが、やはりこの時期風が結構あり不安がよぎる所であった、何とか出船出来そうとの事で、とりあえず全員安堵した所です。
実は前もって船長に確認した所では、ほぼ1日おきに海が荒れているようで、もしかしたらと半信半疑の思いも有りました。
さて、港で身支度を整え出船です、しかしシマアジはこの所芳しくなく、断念しカンパチ狙いに変更です。
ポイントはトンバラ根で海上にぽつんと孤立した周囲500M程の岩礁です、この場所はカンパチ・イソマグロ・モロコ・その他数多くの根魚の宝庫で、過去多くの実績を残した所との事、期待が持てます。
餌のムロアジは船長が予め用意してくれた御陰で、即釣開始となりました、水深50m程ですが、根がきつく頻繁に底立ちを取り直さないと、直ぐに根掛かりしてしまいます、しかし何度となくポイントを替え、海底からの魚信を待てど全く当たりが無く、この場所に見切りをつけ別のポイントへ移動となりました。
次のポイントは水深が240mと非常に深く、昨年10月釣行でもカンパチが釣れた実績の有る所でもあります、魚探の反応も良く、今度こそはと期待に胸が膨らませ仕掛けを投入して底立ちを取ると、直ぐに当たり、しかしカンパチの引きとは全く違った、時には強烈に時には食い上げるような竿の感触から、もしかしたらと不安がよぎる、見事に不安が適中、それは太刀魚とカマスとバラクーダを足して3で割った「クロタチカマス」でした。
私だけでなく、全員がこの厄介な代物の洗礼を受け、仕掛けは食いちぎられ、ハリスを傷付けられたりと散々でした、肝心のカンパチは一向に姿を見せず、それでも一途の望みを掛け、餌のムロアジに念じて投入を繰り返すも、上がって来るのは厄介物ばかりでした。
その後何度となく場所を替えるも、肝心のカンパチからの便りは無く、こんな状況で唯一カンパチらしき明確な当たりが私に有りました、今でも鮮明に記憶していますが、仕掛けを下ろし底立ちを取り直し底から2m切った直後、竿先が海面に突き刺さりました。
まさしくカンパチの何物でもない当たりで、5m程は半ば強引に手巻きで巻き上げ、後は電動のスイッチを入れドラッグが強烈な引きに滑る程度に調整し、巻き上げも順調に進んで、船長と余裕で話などし30m程巻いた所で、急に竿の締め込みが途絶えてしまいました。
仕掛けを回収して見ても、針・ハリス・クッションゴムに異常は無く、針掛かりが甘かったと非常に残念でなりません、こればかりは釣り人が解決できる問題ではないと、勝手に慰めてはいますが、それにしても過去に例の無いほどの引きで残念無念です。
それにしてもクロタチカマスの鋭い歯で、ハリスがギザギザにされ、お釈迦になったり、針を持って行かれたり、散々な半日でした、船長に言わせると今日は小潮で潮が動かず魚探の反応は良いが食い気が無いのが原因と言う、次回の釣行では大潮が狙い目か?
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